マスタークレンザーとは?
歴史
1976年、代替医療の提唱者スタンリー・バロウズが『The Master Cleanser - with Special Needs and Problems』を出版し、体内の毒素を排出し回復を促す液体断食の指針を示しました。2004年にはローフードの専門家ピーター・グリックマンが『10日で体重を減らし、エネルギーを増やし、幸福になる』という本を書き、レモネード・ダイエットとしても知られるマスタークレンザーに新たな関心を呼び起こしました。この本は第二版が出るほどの人気となり、インターネットや有名人の体験談で広まりました。
意義
21世紀前半にクレンズダイエットへの関心が高まりました。環境汚染への不安から、水・空気・食物中の有害物質を体外へ排出したいというニーズが増え、腸内の残留物が様々な疾患の根源とする商品や治療法が多数登場しています。
仕組み
マスタークレンザーは10日間のジュース断食です。最初の1〜2日で固形食を徐々に減らし、残りはレモン、メープルシロップ、カイエンペッパーを混ぜた飲料と、就寝前に飲む水と塩の溶液で構成されます。提唱者は、レモン・シロップ・カイエンペッパーの組み合わせにより、必要なカロリーを確保しながら解毒が可能で、疲労感なく日常生活を続けられると主張しています。
機能
固形食を取らず、腸内の老廃物を排出させることで、体内に蓄積した有害化学物質や金属、汚染物質を洗い流すとされています。一部では、アルコールや薬物依存の根本原因にも作用すると言われています。
医療上の懸念
医師や栄養士の中には、この断食が主張する効果を疑問視する声があります。肝臓・腎臓・腸といった自然な解毒機能が十分であるとし、過度の塩水摂取は善玉菌まで除去し腸内環境を乱す可能性があると指摘しています。また、薬を服用中や治療中の方は、断食を始める前に必ず医師に相談すべきです。
