GMO(遺伝子組み換え)作物はどの穀物ですか?

遺伝子組み換え作物(GMO)は、遺伝子組換え技術を用いて実験室で作られた生物です。DNAの一部を別種に導入し、従来の交配では得られない特性を付与します。代表的なGMO穀物はトウモロコシ、大豆、米です。小麦は研究段階にあり、まだ市場には出回っていません。米国はGMOの研究・栽培・消費において世界をリードしています。

トウモロコシ

  • 米国農務省(USDA)のデータによると、2009年に栽培されたトウモロコシの86%が遺伝子組み換え品種でした。最も一般的な改良はBt菌の導入で、害虫(トウモロコシウジウマなど)を死滅させるタンパク質を生成します。しかし、Btトウモロコシの花粉は他の昆虫にも影響を及ぼし、コーネル大学の研究では近隣植物に飛散した花粉がモナーク蝶の幼虫の44%を死亡させました。トウモロコシはコーンミール、コーンシロップ、コーンスターチなどの形で食品に広く使用され、米国栽培トウモロコシの90%は家畜飼料として利用されるため、肉や乳製品にもGMOの痕跡が残ります。

米(ライス)

  • 2001年にイネの全ゲノムが解読され、以降GMO米の研究が急速に進展しました。除草剤耐性、β-カロテン増強、害虫・ウイルス・細菌・真菌への抵抗性、収量増加、タンパク質・デンプン含有量の向上、光合成効率の改善などが主な改良目標です。GMO米は米製品だけでなく、ビールや日本酒といったアルコール飲料にも使用されています。

大豆

  • 2007年には世界の大豆生産の大半が遺伝子組み換え品種となり、総生産量は2億1600万トン、うち58%がGMOでした。米国、ブラジル、アルゼンチンが主要生産国で、米国大豆の85%、アルゼンチンの98%、ブラジルの64%が遺伝子組み換えです。GMO大豆はレシチン(チョコレート、アイスクリーム、マーガリンなどの乳化剤)や動物飼料として広く利用されています。

小麦

  • 商業的に販売されているGMO小麦はまだありませんが、研究は世界的に盛んです。モンサントは2004年に小麦の実地試験を中止しました。これは、遺伝子組み換え小麦が非GMO小麦と交配し、輸出に支障をきたすことへの農家の懸念が理由です。主な研究目的は葉さび病(U.S.の小麦作付面積の約20%を被害)への耐性付与です。米国の小麦農家は2009年以降、トウモロコシや大豆など利益率の高いGMO作物へ転換する傾向が強まりました。モンサントは、今後10年以内に米国でGMO小麦が商業栽培されると予測しています。

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