MFP因子とは何か?
食事性鉄
鉄は体内のすべての細胞に必要な重要なミネラルです。主に赤血球のヘモグロビンや筋肉細胞のミオグロビンに存在し、酸素運搬やエネルギー代謝に関わります。鉄が不足すると貧血となり、生命に危険を及ぼすことがあります。
ヘム鉄と非ヘム鉄
食事中の鉄は「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類に分かれます。植物性食品に含まれる鉄はすべて非ヘム鉄です。一方、肉・魚・鶏肉の筋肉組織にはヘム鉄と非ヘム鉄の両方が含まれます。ヘム鉄は体内での吸収効率が高く、利用しやすい形態です。非ヘム鉄は食事全体で多く摂取されますが、吸収率はヘム鉄に比べて低く、吸収促進因子が重要です。
MFP因子
肉・魚・鶏肉に共通して含まれる「MFP因子」は、非ヘム鉄の吸収を大幅に高める働きがあります。MFP因子があることで、植物性食品や動物性食品中の非ヘム鉄が効率的に体内に取り込まれ、バランスの取れたオムニボア食において適正な鉄状態を保ちやすくなります。
鉄吸収に影響するその他の要因
鉄の吸収は年齢、食事内容、健康状態など多くの要因で変動します。全粒穀物やほうれん草、大豆に含まれるフィチン酸、茶やワインに含まれるタンニンは非ヘム鉄の吸収を阻害します。特にベジタリアンはヘム鉄とMFP因子が不足しがちで、吸収阻害物質が多くなるため注意が必要です。一方、ビタミンCは非ヘム鉄の吸収を促進するため、果物や野菜と一緒に摂取することで補うことができます。必要に応じてサプリメントを利用することも検討してください。
