全乳とクリームの違い
全乳とクリームは、日常の料理や食生活でよく使われる乳製品です。どちらも主に牛乳から作られますが、栄養成分や製法、使い道に大きな違いがあります。本稿では、比較の基準としてヘビー・ホイップクリーム(脂肪分約30%)を用いて、全乳とクリームの違いを解説します。
カロリーと脂肪
全乳の脂肪含有量は3.25〜3.5%です。244 g(約1カップ)の全乳は146 kcalで、炭水化物から43.6 kcal、脂肪から71.4 kcal、タンパク質から31.4 kcalを供給します。クリームは種類により脂肪が12〜60%ありますが、ここでは脂肪30%のホイップクリームを例にとります。120 gのクリームは414 kcalで、炭水化物が13.2 kcal、脂肪が390 kcal、タンパク質が10.5 kcalです。
ビタミンとミネラル
全乳に多く含まれるビタミンはビタミンD(24%DV)、リボフラビン(26%DV)、ビタミンB12(18%DV)です。ミネラルはカルシウムが28%DV、リンが22%DV含まれます。クリームの主なビタミンはビタミンA(35%DV)、ビタミンD(16%DV)、リボフラビン(8%DV)で、ミネラルはカルシウムが8%DV、リンが7%DVと全乳に比べて少なめです。
タンパク質と炭水化物
全乳のタンパク質は1食分で7.9 g(17%DV)、炭水化物は12.8 g(4%DV)で、すべて糖質です。ホイップクリームはタンパク質が2.5 g(5%DV)、炭水化物が3.3 g(1%DV)と全乳より少量です。
各種製法・形態
全乳は脂肪含有量が一定(3.25〜3.5%)で流動性が高く、ホモジナイズや低温殺菌、培養、無処理などの加工が行われます。一方、クリームは製法や脂肪量に応じて多様な種類があります。代表的なものにハーフ&ハーフ、シングルクリーム、ライトクリーム、ホイップクリーム、ヘビーホイップクリーム、ダブルクリーム、クロテッドクリーム、クレームフレーシュなどがあり、後者2種は常温でほぼ固体になります。
