ホエイの成分と利用法
チーズ製造過程
チーズは牛乳、羊乳、山羊乳、または水牛乳を原料とし、加熱・凝固させて固形物(カード)を作り、液体として残る部分がホエイです。生乳を使用する場合は、連邦法で最低60日間の熟成が義務付けられ、病原菌のリスクを低減します。乳はまず殺菌(低温殺菌または高温殺菌)され、次に乳酸菌などの培養菌が加えられます。さらに凝乳酵素(レンネット)を投入し、タンパク質が凝固してカードが形成されます。カードを加熱・圧搾した後に排出される液体がホエイです。
ホエイの成分
一般的なチーズ製造におけるホエイは、以下のような割合で構成されています(GEA Niro のデータ):
- 水分: 約94.25%(液体中)
- たんぱく質: 約0.80%(液体中)=乾燥物の約13%
- 乳糖: 約4.3%(液体中)=乾燥物の約75%
- 灰分(ミネラル): 約0.55%(液体中)=乾燥物の約10%
- 脂肪: 約0.10%(液体中)=乾燥物の約2%
ホエイたんぱく質
牛乳中のたんぱく質は主にカゼインとホエイたんぱく質の2種類に分かれ、全たんぱく質の約82%がカゼイン、残りの約18%がホエイです。ホエイたんぱく質の主成分はβ-ラクトoglobulinで、ビタミンAの運搬体と考えられています。その他、α-ラクトアルブミン、血清アルブミン、さらに多数の微量たんぱく質が含まれます。これらは水分保持能力が高く、ヨーグルトやその他乳製品の製造で重要な役割を果たします。
利用用途
ホエイたんぱく質は、以下のような幅広い用途で利用されています。
- 栄養補助食品やスポーツサプリとして、筋肉増強や運動パフォーマンス向上に活用。
- 乳製品に代わる乳児用ミルクの原料として使用。
- ダイエットプログラムの一部として、低カロリーで高たんぱくな食材として採用。
- 喘息や高コレステロール血症の予防・改善、アレルギー抑制効果を期待した医療・健康食品。
