アルカリ性の特徴
アルカリ性物質とは、pHが7より大きいものを指します。アルカリは「塩基」とほぼ同義で使われますが、すべての塩基がアルカリであるわけではありません。化学組成や酸との反応、感覚的な特徴(苦味や石鹸のような手触り)からアルカリ性かどうかを判断できます。
化学的性質
すべての塩基はpHが7以上です。水に溶解すると、水素イオン(H₃O⁺)を受け取るか、水酸化物イオン(OH⁻)を放出して酸性を低減し、pHを上昇させます。ほとんどの塩基・アルカリはヒドロキシ基(‑OH)を含み、例えば水酸化ナトリウム(NaOH)はこの‑OH が原因で塩基性と判定されます。アルカリは油脂と反応して石鹸化(石鹸になる)し、家庭用洗剤として広く利用されています。
塩基との違い
化学的性質は多くが重なりますが、アルカリは「水に溶けやすく」かつ「OH⁻ を供給できる」塩基に限られます。したがって、すべてのアルカリは塩基ですが、すべての塩基がアルカリであるとは限りません。
観察できる性質
化学構造が分からなくても、リトマス紙で簡易判定できます。アルカリ性の物質は赤リトマス紙を青く変えます。また、皮膚の油と反応して石鹸化するため、手触りが石鹸のように滑らかで、苦味を感じます。
酸との中和反応
酸は水中の水素イオン濃度を上げ、塩基はそれを下げるため、接触すると中和反応が起こります。例として、水酸化ナトリウム(NaOH)と塩酸(HCl)を混合すると、NaCl(食塩)と水だけが残ります。強塩基と酸が急激に反応すると、発熱を伴う激しい反応になることがあります。
