キャノーラオイルに関する懸念点
米国食品医薬品局(FDA)はキャノーラ油を一般的に安全な食品として承認していますが、その起源・製造工程・組成、そしてヒトでの長期研究が不足している点から、健康への懸念が指摘されています。
起源
キャノーラ油は1970年代にカナダで開発されたハイブリッド植物です。カナダの植物育種家が菜種(ラップシード)を遺伝子組換えし、毒性の高いエルシン酸の含有量を低減させました。当初は「LEAR(Low Erucic Acid Rapeseed)油」と呼ばれていましたが、マーケティング上「キャノーラ(Canola)」という名称が付けられました。その後、オレイン酸含有量の増加や除草剤耐性(ラウンドアップ)を高める遺伝子改良が加えられています。
製造工程
一部では製造過程が問題視されています。冷圧搾と明記されていない限り、キャノーラ油は高温機械圧搾と溶剤抽出(主にヘキサン)で作られます。ヘキサンは原油由来で神経障害との関連が指摘されています。さらに、漂白、脱ゴム、脱臭、精製といった高温処理が行われ、オメガ3の含有量が減少したり、トランス脂肪酸が生成されたりします。
組成
キャノーラ植物は遺伝子組換え菜種から作られました。元の菜種油はエルシン酸を多く含み、心臓病変や臓器の発育障害を引き起こす毒性があります。キャノーラ油はエルシン酸や長鎖脂肪酸を低減していますが、完全に除去されているわけではなく、微量ながら残存します。また、加工過程でチオグリコシドやチオシアネートといった望ましくない化学物質が低濃度で含まれます。
ヒトでの長期研究不足
最大の問題はヒトでの長期安全性データが欠如していることです。脂肪酸組成の観点から健康に良いと推測されていますが、実証された長期試験はありません。動物実験では結果がまちまちで、血圧が高く脳卒中にかかりやすいラットでは寿命が短くなるといった報告や、ビタミンE欠乏や成長抑制が見られ、FDAはベビー用ミルクフォーミュラへの使用を禁じています。
以上の点から、キャノーラ油の摂取は慎重に検討すべきです。
