高カリウム血症(ハイパーカリミア)の対処法
カリウムは体内で必須の栄養素かつ電解質で、正常な生命活動に欠かせません。一般的に血中カリウム濃度は 3.5〜5 mEq/L が標準とされていますが、わずかな変動でも健康に重大な影響を及ぼすことがあります。6 mEq/L を超えると臓器不全や致死的状態に陥る危険性があるため、臨床的に「高カリウム血症(ハイパーカリミア)」と呼ばれ、迅速な医療介入が必要です。
治療ステップ
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ステップ1:
カリウム保持性のない利尿剤(例:フロセミド)を静脈投与します。利尿剤は血中カリウムを尿中に排出させる緊急処置で、腎不全がある場合は別の対策が必要です。
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ステップ2:
慢性腎不全や末期腎疾患の患者は、血中カリウム上昇が透析不足に起因することが多いため、透析を実施します。透析の遅延や欠席はカリウム濃度の急上昇を招きます。
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ステップ3:
カリウム蓄積を引き起こす薬剤(例:NSAIDs(イブプロフェン等)やACE阻害薬)を中止します。これらは血中カリウムの保持を助長します。
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ステップ4:
必要に応じてグルコースとインスリンを投与します。特に糖尿病患者や、糖尿病が未診断で高カリウム血症が初めて顕在化したケースで有効です。
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ステップ5:
低カリウム食を指導します。軽度の高カリウム血症の場合に有効で、血中カリウム濃度を速やかに下げるために頻繁な血液検査が必要です。
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ステップ6:
ナトリウム重炭酸塩(ベーキングソーダ)を経口または静脈投与します。これによりカリウムが細胞内へ移動し、血中濃度が低下します。
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ステップ7:
ベータ2刺激薬(例:アルブテロール、エピネフリン)を投与し、β2受容体を活性化させてカリウムを細胞内へ移動させます。臨床研究で高カリウム血症の迅速な改善が報告されています。
