チアシードの薬効と健康効果

チアシードはサルビア・ヒスパニカ(Salvia Hispanica)という植物の種子で、オメガ3脂肪酸、抗酸化物質、食物繊維、たんぱく質、ミネラルが豊富に含まれています。生でも加熱しても食べられ、その栄養素が多様な治癒効果をもたらします。James Scheerは『The Magic of Chia: Revival of an Ancient Wonder Food』で、チアシードを「これまでに発見された中で最も栄養価が高く、エネルギーを与え、持久力を支える食材」の一つと評価しています。

歴史

『The Magic of Chia: Revival of an Ancient Wonder Food』によると、アステカやマヤ、先住民は何世紀も前からチアシードの薬効を重視し、さまざまな体調不良の予防・管理に利用していました。例えば、風邪や喉の痛みを和らげるために先住民はチアシードを一晩水に浸し、その液体を飲んでいました。また、種子から絞った油は刺激を受けた肌を鎮静させるために使われ、女性は月経前の緊張や出産時の痛みを和らげる目的で多く摂取していました。現代の研究では、これらの効能はチアシードに含まれる必須栄養素の豊富さに起因するとされています。

コレステロール低下効果

乾燥チアシード1オンス(約28g)には、カロリー137kcal、脂質9g、たんぱく質4g、炭水化物12g(うち食物繊維11g)を含みます。脂質の大部分は心臓に良いとされる多価不飽和脂肪酸で、オメガ3・オメガ6といった必須脂肪酸が豊富です。これらは体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります。アメリカ心臓協会は、チアシードに含まれる多価不飽和脂肪酸が血中コレステロールを低減し、健康維持に寄与すると報告しています。

心臓病予防

メリーランド大学医療センター(UMMC)は、飽和脂肪酸を控え、オメガ3脂肪酸を含む一価不飽和脂肪酸・多価不飽和脂肪酸を豊富に摂る食事が心臓病予防に最も効果的だと指摘しています。オメガ3脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)は、心疾患のリスク因子を低減する働きがあります。また、人口研究によれば、適切な量のオメガ3脂肪酸摂取は脳卒中の予防にもつながります。

脳機能への効果

DHAは脳の灰白質の主要構成成分であり、神経細胞の保護に重要な役割を果たします。Scheerは、DHAが活性酸素種(がんの原因となる活性酸素)から脳細胞を守り、免疫系を刺激して脳の正常な機能を維持すると述べています。さらに、DHAはアルツハイマー病の進行を抑制する可能性も示唆されています。

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