蛾取り剤(モスボール)と低鉄血症の関連性
体はヘモグロビンを作るために鉄を必要とします。ヘモグロビンは赤血球に含まれ、酸素を結合して組織へ運ぶ役割を担っています。鉄が不足すると疲労感、倦怠感、顔色不良などの症状が現れ、まれに異食症(ピカ)として、蛾取り剤(モスボール)などの非食物を食べたくなることがあります。
Pica(異食症)
- 米国国立衛生研究所によると、ピカは非食物を強迫的に摂取する摂食障害です。FDA Consumer誌のエブリン・ザムラ氏は、土、粘土、洗濯用スターチ、モスボール、木炭、髪の毛などがピカ患者に好まれると指摘しています。
鉄欠乏との関連性
- ザムラ氏の調査では、ピカ患者の約50%が鉄欠乏状態にあることが分かっています。欲求対象は個人差があり、意外にも鉄分が豊富でないものが多いです。中には鉄欠乏をさらに悪化させる物質も含まれます。
危険性
- モスボールにはナフタレンまたはパラジクロロベンゼンが含まれます。米国環境保護庁は、これらを有害物質と位置付けており、摂取すると神経系、肝臓、血液に影響を及ぼす恐れがあります。
治療法
- まずは鉄や他の栄養素の欠乏を補うことがピカ治療の第一歩です。適切な食事と鉄剤で改善しない場合、精神科的カウンセリングや行動療法が推奨されます。
