キラーT細胞の役割とは?
胸腺は免疫細胞を産生する臓器で、主にヘルパーT細胞とキラーT細胞(別名抑制性T細胞、CD8⁺ T細胞)を作ります。キラーT細胞は血流中の有害な細胞や異物を認識し、除去することで、体の第一線防御として働きます。
細菌
- 体内に有害な抗原(例:細菌)が検出されると、免疫反応が起こり、キラーT細胞が放出されます。キラーT細胞はリシス(細胞溶解)により細菌を直接破壊し、感染を中和します。
ウイルス
- ウイルスは宿主細胞に侵入し、DNAやRNAを組み込んで細胞機能を乗っ取り増殖します。ヘルパーT細胞がウイルス感染細胞をマーキングし、キラーT細胞がサイトトキシック因子を分泌して感染細胞を除去します。
腫瘍細胞
- 変異したDNAを持つ腫瘍細胞は増殖と繁殖に専念し、正常な機能を阻害します。増殖が速くなるとがん化のリスクが高まります。キラーT細胞はこれらの細胞をリシスし、過剰な増殖を抑えます。
免疫応答の調整
- キラーT細胞は免疫反応を抑制・調整する役割も担います。感染や腫瘍が除去されると、過剰な免疫細胞の拡散を防ぎ、他の正常細胞が攻撃されるリスクを低減します。
メモリー細胞
- 多くのキラーT細胞は感染後に死滅しますが、一部は長期間血中に残り、メモリー細胞として次回の感染に備えます。これは予防接種と同様に、少量の抗原で免疫記憶を形成し、再感染時に迅速に対応できる仕組みです。
