タンパク質に関わる疾患一覧
はじめに
筋肉を鍛える人やアスリートは、タンパク質が病気予防や筋肉の修復に不可欠であることをよく知っています。十分なタンパク質を摂取しなければ、トレーニングの効果は期待できません。タンパク質は体の構成要素であり、さまざまな疾患の原因や症状に関わります。
タンパク質欠乏に起因する主な疾患
1. マラスミック・クワシオルコル(低タンパク質性クワシオルコル)
マラスミック・クワシオルコルは、タンパク質摂取が極端に不足した結果生じる疾患です。主な症状は、腹部のむくみ(浮腫)、低血圧、寒さに対する耐性低下、無気力などです。カロリー(特にデンプン)は十分でも、タンパク質が不足すると発症します。
2. タンパク質・エネルギー不足性栄養失調(マラズム)
マラズムは、極度の貧困下にある子どもに多く見られる、タンパク質とエネルギーの両方が不足する栄養失調です。体重が半分以下に減少し、筋肉組織が萎縮、皮膚は乾燥・薄くなります。十分なタンパク質とカロリーが供給されないことが原因です。
3. 蛋白尿(たんぱく尿)
蛋白尿は、尿中に過剰なタンパク質(主にアルブミン)が検出される状態です。腎臓の濾過機能が損なわれ、アルブミンが尿に漏れ出すことで慢性腎疾患が疑われます。また、尿中にタンパク質が過剰に存在すると、体内の水分バランスが崩れ、むくみ(足、腹部、脚など)が生じます。診断には尿検査が必要です。
