脂質の主要な機能
エネルギーの貯蔵
脂質はエネルギーを効率的に貯蔵する分子です。脂肪は炭水化物やタンパク質に比べて約2倍のエネルギー密度を持ち、1gの脂肪が燃焼すると約9kcal、同量のブドウ糖は約4kcalしか得られません。
細胞膜の構成要素
すべての細胞膜は脂質、特にリン脂質で構成されています。リン脂質は種類が多く、動物細胞の主要成分であるホスホリルコリンは血中のタンパク質合成や植物細胞壁にも関与します。
細胞間シグナル伝達
リン脂質や血小板活性因子(PAF)などの脂質は、細胞間で情報を伝える役割を果たします。PAFは血小板凝集や炎症反応に関与し、神経終末を保護しながら神経インパルスの伝達を助けます。
ホルモンの材料
脂質はホルモン合成の基礎です。コレステロールはテストステロン、エストロゲン、プロゲステロンなどの性ホルモンの前駆体です。また、脂肪酸は代謝や免疫機能の調節に関与し、ヒドロコルチゾンなどのステロイドホルモンも脂質由来です。
