経管栄養チューブの概要と選び方
概要
経管栄養チューブは、主に液体やピューレ状の栄養を直接胃腸に届ける医療機器です。食事が困難な患者に対し、外科手術後や顔面の外傷などで口から摂取できない場合に使用されます。
栄養供給方法
- シリンジ(ボーラス)法:シリンジで栄養液をチューブに注入し、重力で一定時間にわたって供給します。
- 重力滴下法:栄養液バッグをIVスタンドに吊り下げ、自然にチューブへ流れ込ませます。
- ポンプ法:電子ポンプで正確な速度で栄養液を送ります。主に空腸(J-チューブ)に使用されます。
挿入経路
主に鼻経路と皮下経路の2つがあります。
鼻経路(経鼻栄養)
鼻腔から挿入し、短期間の使用に適しています。代表的な3種類があります。
- 経鼻胃管(NG):鼻から食道を通り胃まで到達します。
- 経鼻十二指腸管(ND)/「幽門後」:NGと同様に挿入し、十二指腸まで届き、胃停滞の問題を回避します。
- 経鼻空腸管(NJ):NDと同様に挿入し、空腸まで到達します。鼻にテープで固定します。
皮下経路(経皮栄養)
皮膚を通して直接胃腸にチューブを設置します。2つの主なタイプがあります。
- 経皮胃瘻(PEG):腹壁を通じて胃にチューブを挿入し、内部にバルーン、外部に固定具で保持します。
- 経皮空腸瘻(PEJ):腹壁を通じて空腸にチューブを挿入し、外部縫合または内部のダクロンカフで固定します。
まとめ
経管栄養は、患者の状態や使用期間に応じて適切な経路と供給方法を選択することが重要です。
