適切なコレステロール値とは?

コレステロールは血液や体内のすべての細胞に存在する柔らかくワックス状の天然物質です。その役割は、細胞が単独で機能するのではなく、協調して働くことを助けることです。コレステロール値を適切に保つことは、動脈硬化を防ぎ、心臓病、心筋梗塞、脳卒中といった重大な疾患のリスクを低減するために不可欠です。

検査の概要

血液検査(リピッドプロファイル)では、総コレステロール、LDL(低密度リポタンパク)コレステロール、HDL(高密度リポタンパク)コレステロールの3つの数値を測定します。正確な結果を得るため、検査前の9〜12時間は水以外の飲食を控えることが推奨されます。稀に、LDLが小さく密度が高い場合はVLDL(超低密度リポタンパク)も測定されます。米国では mg/dL、カナダ・ヨーロッパでは mmol/L が用いられます。

重要性

LDLは「悪玉」コレステロールと呼ばれ動脈を詰まらせますが、HDLは「善玉」コレステロールと呼ばれ動脈の健康維持に寄与します。National Cholesterol Education Program によれば、20歳以上の人は5年に1回、空腹時に血液検査を受けることが推奨されています。

注意点

心血管疾患のリスクが高い人は、LDL の目標値を通常より低く設定します。心筋梗塞、糖尿病、血管疾患の既往がある場合は「極めて高リスク」とされ、さらに低い数値が目標となります。また、喫煙・高血圧・HDL低値・家族性心疾患のうち2つ以上がある場合も高リスクに該当します。

コレステロールの種類と基準値

総コレステロールは LDL、HDL、VLDL を合計した値です。目安は 200 mg/dL(5.2 mmol/L)未満で、200〜239 mg/dL(5.2〜6.2 mmol/L)はやや高め、240 mg/dL(6.2 mmol/L)以上は高値とされます。

LDL(低密度リポタンパク)

極めて高リスクの場合は 70 mg/dL(1.8 mmol/L)未満、リスクが高い場合は 100 mg/dL(2.6 mmol/L)未満が目標です。100〜129 mg/dL(2.6〜3.3 mmol/L)はほぼ正常、130〜159 mg/dL(3.4〜4.1 mmol/L)は境界高値、160〜189 mg/dL(4.1〜4.9 mmol/L)は高値、190 mg/dL(4.9 mmol/L)以上は非常に高いと評価されます。

HDL(高密度リポタンパク)

目標は 60 mg/dL(1.5 mmol/L)以上、50〜59 mg/dL(1.3〜1.5 mmol/L)でも良好とされます。男性で 40 mg/dL(1.0 mmol/L)未満、女性で 50 mg/dL(1.3 mmol/L)未満は低値とみなされます。

その他の考慮点(トリグリセリド)

トリグリセリドは血中の脂肪で、コレステロールと同様にリポタンパクで運搬されます。理想は 150 mg/dL(1.7 mmol/L)未満で、150〜199 mg/dL(1.7〜2.2 mmol/L)はやや高め、200〜499 mg/dL(2.3〜5.6 mmol/L)は高値、500 mg/dL(5.6 mmol/L)以上は非常に高いとされます。

栄養 - 関連記事