血液凝固に関わるビタミンKが豊富な食品と摂取のポイント
ビタミンKは脂溶性ビタミンで、食事から摂取するほか、腸内の有益菌でも合成されますが、体内で十分に作れないため必須栄養素です。主な働きは血液凝固因子の正常濃度を保つことです。
ビタミンKが豊富な食品(1食分あたり200%以上)
- ケール(茹で、½カップ) – 660%
- ほうれん草(茹で、½カップ) – 560%
- かぶの葉(凍結・茹で、½カップ) – 530%
- コラードグリーン(茹で、½カップ) – 520%
- スイスチャード(茹で、½カップ) – 360%
- パセリ(生、¼カップ) – 300%
- からし菜(茹で、½カップ) – 260%
ビタミンKが中程度に含まれる食品(1食分あたり70〜190%)
- 芽キャベツ(凍結・茹で、1カップ) – 190%
- ほうれん草(生、1カップ) – 180%
- かぶの葉(生、刻んで1カップ) – 170%
- グリーンリーフレタス(千切り、1カップ) – 125%
- ブロッコリー(生、刻んで½カップ) – 110%
- エンダイブレタス(生、1カップ) – 70%
- ロメインレタス(生、1カップ) – 70%
※生のほうれん草やかぶの葉は、加熱したものに比べて利用可能なビタミンKが少ない点に留意してください。
薬と栄養素の相互作用
ワルファリン(クーマジン)などの抗凝固薬や、腸内細菌を破壊する抗生物質を服用している場合、ビタミンKの摂取量が薬効に影響を与えることがあります。薬がビタミンKの利用可能性を変化させたり、逆に栄養素が薬の作用を弱めたりする「薬栄養相互作用」に注意が必要です。
抗凝固薬(ワルファリン)を服用中の指針
米国国立衛生研究所(NIH)は、ワルファリン使用者に対し、ビタミンKが200%以上含まれる食品は1日1食まで、ビタミンKが中程度の食品は1日3食までに抑えるよう推奨しています。ワルファリンは血液を薄め、血栓形成を防ぐ薬ですが、ビタミンKは血液凝固因子の生成を促進するため、摂取バランスが重要です。
抗生物質使用時の対策
抗生物質は腸内の有益菌を減少させ、ビタミンKの産生を阻害します。そのため、抗生物質服用中は中程度から高濃度のビタミンKを含む食品を意識的に摂取し、腸内ビタミンK不足を補うことが推奨されます。ワルファリンと抗生物質の併用の場合は、医師と相談のうえ、ビタミンKやワルファリンの用量調整を行ってください。
