プロバイオティクスサプリメントとは?
歴史
プロバイオティクスの研究は20世紀初頭、パリのパスツール研究所でヘンリー・ティシエやエリ・メチニコフらによって本格的に始まりました。1908年に医学ノーベル賞を受賞したメチニコフは、胃のpHを調整して有害でない腸内細菌のコロニーを増やすことで老化に伴う健康問題を減少させられると仮説を立てました。発酵乳製品でpH調整を試みたことは結果的に誤りでしたが、この概念は注目を集め、以降の研究につながりました。1953年に「プロバイオティクス」という名称が、消化管機能を改善することが確認された細菌群に正式に付けられました。
種類
現在、プロバイオティクスには23種以上の細菌株が知られており、最も一般的なのはラクトバシラス属です。ラクトバシラスは乳製品に自然に含まれる菌で、15以上のサブ株が存在します。これらは凍結乾燥され、カプセル状のサプリメントとして販売されています。
効果
プロバイオティクスサプリを定期的に摂取すると、乳糖不耐症の改善、コレステロール低下、結腸がん予防、免疫機能向上、血圧低下、栄養吸収の促進など多くの健康効果が報告されています。また、過敏性腸症候群や慢性大腸炎の症状緩和にも役立つとされています。
副作用
副作用は通常軽度で、継続的に使用して約1週間で収まります。主な症状は腹部膨満感、下痢、ガス、腸痙攣などです。十分な水分摂取と食物繊維の過剰摂取や下剤の使用を控えることで緩和できます。
リスク
プロバイオティクスは体内の腸内フローラを補うだけのため、重大な副作用は稀です。しかし、2008年の研究では急性膵炎患者がプロバイオティクスを服用した際に死亡率が上昇したことが報告されています。特定の疾患を抱える人は医師に相談した上で使用することが推奨されます。
