オリーブの栄養と健康効果

識別

オリーブは古代から食べられてきた食材で、聖書にも言及され、ギリシャやエジプトの美術・歴史にも登場します。現在の主産地は地中海地域(スペイン、イタリア、ギリシャ、トルコ)ですが、カリフォルニア、南アフリカ、南米でも栽培されています。自然のままでは非常に苦く、食べられるように加工が必要です。熟度により緑色から黒色まで色が変わり、加工方法でも色が異なります。

栄養素

オリーブはモノ不飽和脂肪酸とナトリウムが豊富で、ビタミンE、鉄、銅、食物繊維も中程度に含みます。1カップ(約130 g)あたりのカロリーは155kcalで、そのうち約130kcalが脂肪由来です。モノ不飽和脂肪は約10 g(推奨摂取量の22%)を提供し、鉄は4.44 mg(推奨量の約25%)、銅は0.34 mg(約17%)です。食物繊維は4.3 g(推奨量の約17%)で、ビタミンEは4.03 mg(約20%)含まれます。その他、たんぱく質、ビタミンC・K、必須アミノ酸(ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、フェニルアラニン、メチオニン)も少量含まれます。

健康効果

モノ不飽和脂肪酸は細胞膜を強化し、ビタミンEや他の抗酸化物質とともに細胞損傷や炎症を抑制します。これによりがん、心筋梗塞、脳卒中、消化器系疾患のリスクが低減され、喘息、関節炎、更年期障害の症状緩和にも寄与します。鉄と銅は血液と肝臓の健康に不可欠で、食物繊維は消化機能の改善とコレステロール低下に役立ちます。

注意点

オリーブはナトリウムが多く、低ナトリウム食が必要な方は摂取に注意が必要です。ナトリウム過剰は高血圧などの健康リスクを招きます。漬け汁の種類によりナトリウム量は異なり、特に缶詰の黒オリーブは最も高い傾向があります。低ナトリウム製品もありますし、汁を捨てて水で洗うことでナトリウムを減らすことができます。また、空腹時に大量に食べると吐き気を催すことがあります。

品種と栄養価の違い

色が異なるだけで同じ果実ですが、熟度と加工方法で栄養価は変わります。熟した黒オリーブは特に栄養価が高く、海塩や水で漬けたものが最適です。未熟な緑オリーブはミネラル含有量が低く、苛性ソーダ処理されることがあります。缶詰の黒オリーブはナトリウムが高いだけでなく、自然熟成されていないため栄養価が劣ります。

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