ボディビルにおけるヒト成長ホルモン(HGH)サイクルの全知識
歴史
ヒト成長ホルモン(HGH)は、1920年代に成長障害のある子供たちの治療薬として開発されました。当時は、死体の下垂体を粉砕して抽出したホルモンを注射し、正常な成長を促す方法が取られていました。その後、体脂肪の減少や老化抑制、そして筋肉増強を目的とした用途へと拡大しました。
主な機能
ボディビルでHGHをサイクリングする主な目的は、筋肉細胞数の増加です。これによりタンパク質合成が促進され、アミノ酸の取り込みが活性化します。その結果、脂肪燃焼が高まり、筋量が増加します。
サイクル期間
一般的なHGHサイクルは5〜8か月で、1日1〜2回の注射が行われます。最初は7日間連続で使用し、徐々に5日使用・2日休み、または6日使用・1日休みといった形に減らしていきます。注射後2〜6時間で血中濃度がピークに達し、効果は30〜45分間持続します。急速な脂肪減少を狙う場合は、4週間の短期サイクルが用いられます。
特徴
HGHは191個のアミノ酸からなるペプチドで、甲状腺ホルモン、インスリン、アンドロゲンなどと併用すると相乗効果が期待できます。また、尿検査では検出されにくく、アスリートやボディビルダーに好まれます。さらに、トリグリセリド加水分解による脂肪分解を促進し、体脂肪の減少を助けます。
推奨投与量
投与量は個人差がありますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 抗老化・脂肪代謝目的:1日2〜3 IU
- 筋量増加・体組成改善目的:1日4〜8 IU
- 最大のアナボリック効果を狙う場合:1日10〜12 IUまで増量することもあります。
使用上の留意点
サイクル開始時は低用量から始め、徐々に目標量へと増やすことが推奨されます。これにより体が徐々に適応し、急激な副作用を防げます。また、HGHは高価で、1日あたり75〜150ドルのコストがかかります。
注意事項・副作用
過剰摂取は関節痛、むくみ、臓器肥大、そして先端肥大症(アクロメガリー)を引き起こす可能性があります。先端肥大症は手足や顎、前頭部、肘などが異常に大きくなる症状です。
