ビタミンD欠乏症の治療法は?
ビタミンDは健康な骨を形成・強化するために欠かせない栄養素で、日常の食事やサプリメントで摂取することが重要です。日光不足やビタミンDを含む食品の摂取不足、吸収障害などが原因で欠乏すると、頻繁な発汗、集中力低下、イライラなどの症状が現れ、重症化するとくる病(くるびょう)を引き起こすことがあります。欠乏の程度に応じて、以下のような治療法が推奨されます。
サプリメントと食事での補給
軽度のビタミンD欠乏の場合、まずはサプリメントでの補給が勧められます。米国栄養補助食品局(Office of Dietary Supplements)の推奨摂取量は、年齢層により次の通りです。
- 14〜50歳:5 µg(200 IU)/日
- 51〜70歳:10 µg(400 IU)/日
- 71歳以上:15 µg(600 IU)/日
また、ビタミンDを多く含む食品として、サーモン、イワシ、タラ肝油、レバー、ビタミンD強化乳製品などがあります。食事に取り入れることで、自然な形で摂取量を増やすことができます。
日光浴による自然合成
紫外線B(UVB)を皮膚が受けると、体内でビタミンDが合成されます。米国栄養補助食品局は、1日10分程度の日光浴で約10,000 IUのビタミンDが生成できるとしています。
日光にほとんど当たらない生活を送っている場合は、医師に相談のうえ、ビタミンDの摂取量を増やすことが推奨されます。日光が不足する人向けの目安は、1日800〜1,000 IUのビタミンDです。
処方薬による治療
くる病や難治性くる病など、重度のビタミンD欠乏症には、医師の処方による薬剤が必要です。代表的なものは、ヒドロキシ化コレカルシフェロール(液体製剤)で、錠剤が飲み込めない小児にも適しています。
薬剤投与中は過剰摂取に注意が必要で、頭痛、嘔吐、便秘などの症状が現れた場合はすぐに医療機関を受診してください。
