ビタミン摂取のリスクとベネフィット分析とは?
ビタミン補助食品は「完全な栄養を得て病気を予防できる」などの広告がされますが、科学的コミュニティは一様にその主張を支持していません。さらに、栄養補助食品はFDA(米国食品医薬品局)の規制対象外であるため、摂取を決める前に最新の研究を確認するか、医師に相談することが重要です。
ハーバード大学医学部のメタ分析
- 2002年に『米国医学会ジャーナル(JAMA)』に掲載されたロバート・H・フレッターとキャスリン・M・フェアフィールドの研究では、36年にわたる36件の研究をメタ分析した結果、「全ての成人がビタミン補助食品を摂取することは賢明である」と結論付けました。
米国保健福祉省の報告書
- 対照的に、2006年にジョンズ・ホプキンス大学が米国保健福祉省のために作成した報告書は「単一栄養素または複数栄養素の定期的な補給は、疾病予防に有意な効果をもたらさない」と指摘しています。
コンシューマーラボの調査
- 2007年の調査では、独立した検査機関が21ブランドのマルチビタミンを検証した結果、ラベル表示どおりの栄養含有量を満たしたのはわずか10ブランドで、1製品は鉛で汚染されていることが判明しました。
ビタミン欠乏の実態
- サプリメントのリスクがある一方で、多くの米国人は重要な栄養素が不足している可能性があります。2009年に『Archives of Internal Medicine』に掲載された記事によると、米国人の約3/4がビタミンD不足であり、ビタミンD補給のさらなる研究が推奨されています。
ビタミンは「保険」のようなもの
- 一部の医師は、バランスの取れた食事や生活習慣を置き換えるのではなく、補助的にビタミンを摂取することを推奨しています。イエール大学予防研究センター所長のデビッド・カッツ博士は、ビタミンは「果物や野菜から摂取すべきものの代替ではなく、保険として摂取すべき」と述べています。
