メチルコバラミン(ビタミンB12)不足のサインと対策
米国国立衛生研究所と米国国立医学図書館が運営する Medline Plus によると、メチルコバラミンはビタミンB12の形態です。ビタミンB12 は神経細胞や血球の健康維持、DNA 合成に不可欠で、肝臓に約1 年分が蓄えられています。そのため、通常はサプリメントは必要ありませんが、特定の健康状態では欠乏が起こり、栄養補助で改善できます。
巨赤芽球性貧血
巨赤芽球性貧血では、赤血球が通常より大きく、未熟で数も少なく、酸素運搬が十分に行えません。ビタミンB12 や葉酸の欠乏が原因となり、手足のしびれや刺すような感覚など神経症状が現れることがあります。診断には血中のビタミンB12 と葉酸の濃度測定が行われ、適切な治療が決定されます。
悪性貧血
ビタミンB12 は胃で分泌される「内因子」と結合して初めて腸で吸収されます。内因子が不足するとビタミンB12 の吸収が阻害され、悪性貧血と呼ばれる重度のビタミンB12 欠乏性貧血になります。この場合、注射、鼻腔スプレー、または経口サプリメントによる長期的な補充が必要です。
ビタミンB12 欠乏症の症状
体内のビタミンB12 が基準値を下回ると、貧血がなくても神経系に異常が現れます。具体的には、震え、バランス感覚の低下、筋力低下、痙縮、排尿障害、低血圧、視力障害、認知症様症状、精神病様状態、気分の変動などがあります。
乳がん予防との関係
Medline Plus が紹介するジョンズ・ホプキンス大学の研究によると、乳がん患者は健康な女性に比べて血中ビタミンB12 が低い傾向があります。研究者は、B12 が不足すると DNA 修復が不十分になり、がん発生リスクが高まる可能性を指摘しています。ただし、ビタミンB12 の摂取が乳がんリスクを低減するという科学的根拠はまだ確立されていません。
