毎日必要な葉酸の量はどれくらい?

葉酸は必須ビタミンB群の一つで、体の様々な機能に不可欠です。自然に存在する葉酸は緑色野菜、果物、豆類などに含まれ、合成された形である葉酸(フォリック酸)は食品に添加されることがあります。多くの国で実施されている食事強化プログラムにより、自然の葉酸を十分に摂取できない人々でも、必要量を確保できるようになっています。必要量は食生活、年齢、妊娠・授乳状態などによって異なります。

自然葉酸

「葉酸」という語は「葉(foliage)」に由来し、最初にほうれん草の葉から単離されたことにちなんで名付けられました。自然葉酸はほうれん草のほか、オレンジ、アスパラガス、レンズ豆などにも含まれます。自然葉酸の化学構造が解明されると、実験室で合成されたフォリック酸が開発され、貧血の治療や先天性異常のリスク低減に利用されるようになりました。

食事葉酸当量(DFE)

フォリック酸は自然葉酸に比べて体内への吸収率が高いため、米国医学研究所の食事栄養委員会は「食事葉酸当量(Dietary Folate Equivalent, DFE)」という指標を導入しました。自然葉酸は1 DFE、合成フォリック酸は1.7〜2.0 DFEと換算され、推奨摂取量(RDA)はこの単位で示されます。

推奨摂取量(RDA)

葉酸の推奨摂取量は年齢や妊娠・授乳の有無で変わります。乳児期(0〜1歳)は1日あたり65〜80マイクログラム(DFE)、幼児は150マイクログラム、4〜8歳は200マイクログラム、9〜13歳は300マイクログラムが目安です。思春期以降の男女は1日400マイクログラムが推奨されますが、妊娠を希望する女性や妊娠中は600〜800マイクログラムに増量することが推奨されています。

葉酸欠乏とリスク

葉酸が不足すると、特定の先天性奇形(特に神経管閉鎖障害)のリスクが高まります。多数の研究で、妊娠前からの葉酸サプリメント摂取が神経管欠損の発生率を40%〜70%低減させることが示されています。ただし、葉酸がどのようにしてこの保護効果を発揮するかは完全には解明されていません。

専門家の見解

食事へのフォリック酸強化は、対象集団における先天性奇形のリスクを大幅に低減させました。また、心血管疾患やがんのリスクにも影響を与える可能性があります。確実に推奨摂取量を守り、適切な葉酸レベルを維持することで、これらの疾患リスクを減らし、健康と経済面での恩恵を享受できるでしょう。

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