マイケル・モズリーのファストダイエット

医師と相談の上で開始してください。

背景

ファストダイエットは、英国の医師でジャーナリスト、BBCドキュメンタリー制作者のマイケル・モズリーが2012年に開発しました。医師から肥満で前糖尿病、血中コレステロールが高く薬が必要と診断されたモズリーは、断食に関する研究を調べ、自らスケジュール制限の断食(インターミッテント・ファスティング)を試みました。BBCのドキュメンタリー「ホライズン:食べて、断食して、長生きする」でその経過を紹介し、約20ポンド(約9kg)の減量に成功し、コレステロールと血糖値も改善しました。2013年には、ファッション・ヘルスライターのミミ・スペンサーと共著で『The Fast Diet: Lose Weight, Stay Healthy and Live Longer with the Simple Secret of Intermittent Fasting』を出版しました。

基本的なルール

ファストダイエットは「5:2」ルールに基づきます。1週間のうち5日間は通常通りに食事をし、残りの2日間は摂取カロリーを通常の25%に制限します。男性は約600kcal、女性は約500kcalが目安です。モズリーとスペンサーは、5日の「自由日」でもバランスの取れた食事を心がけ、断食日にはたんぱく質と食物繊維が豊富な魚介類、肉、野菜を中心に摂ることを推奨しています。断食日は1日1食でも、数回に分けても構いません。

メリット

  • 2010年の「International Journal of Obesity」の研究では、5:2ダイエットを実施した女性は、従来の低カロリーダイエットと同程度の体重減少が確認されました。
  • 2007年の「American Journal of Clinical Nutrition」のレビューなど、間欠的断食が心臓病、がん、2型糖尿病のリスク低減につながる可能性が示唆されています(ただし更なる研究が必要です)。
  • 柔軟性が高く、特定の食品を禁止しないため、長期的に続けやすい点が評価されています。

デメリット・注意点

  • 多くのエビデンスは動物実験に基づいており、人間での効果はまだ十分に検証されていません。
  • 糖尿病患者、妊娠・授乳中の女性、子ども、摂食障害の既往がある人は実施すべきではありません。
  • ワルファリンなど血液凝固に関わる薬を服用している場合、断食により凝固時間が延長する恐れがあります。
  • 病中や手術後の回復期、体調不良時は開始を控えてください。断食日に疲労感、気分変動、脱水、睡眠障害が起こることがあります。

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