経口hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)プロトコルの概要と効果
概要
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は妊娠中に大量に産生され、妊婦の尿から抽出されます。1927年に初めて確認され、主な役割は胎盤への栄養供給ですが、脳に脂肪貯蔵の動員を指示する働きもあります。以来、hCGは精巣・卵巣の疾患や一部のがん治療に利用されてきました。
経口hCGによる減量研究
近年、hCGは体重減少目的でも研究され、注射法から経口プロトコルへとシフトしています。アルゼンチンの Oral hCG Research Center を創設したダニエル・オスカー・ベラスチオ博士は、経口hCGが安全かつ肥満管理に高い効果を示すと主張しています。
研究方法
ベラスチオ博士と共同研究者は、二重盲検法で肥満女性を対象に試験を実施しました。被験者の半数には経口hCGと極低カロリーダイエット(VLCD)を、残りの半数にはプラセボと同じVLCDを与えました。患者も医師も割り付けは知らされませんでした。
主な結果
- hCG投与群はプラセボ群に比べ、体囲や皮下脂肪厚が有意に減少し、総体脂肪量が減少しました。
- 非常に低いカロリー摂取と組み合わせることで、局所的な脂肪減少と全体的な体重減少が迅速に達成されました。
- 研究開始以来、ベラスチオ博士は6,500人以上の患者に同プロトコルを適用しています。
副作用と安全性
経口hCGは安全性が確認されており、試験期間中に有害事象は報告されませんでした。
気分・ストレスへの影響
hCG投与群はプラセボ群に比べ、日常的なストレス耐性が向上し、全体的に良好な気分が観察されました。最新の研究では、経口hCGが心理的障害の治療にも有望である可能性が示唆されています。
まとめ
経口hCGと極低カロリーダイエットの併用は、体脂肪の減少、体重減少、そして気分改善に効果的であり、現在までに安全性も実証されています。今後の研究でさらなる適用範囲が期待されます。
