防腐剤と肥満の関係
米国疾病予防管理センター(CDC)の報告によると、20歳以上の米国人の65%以上が過体重、34%が肥満とされています。多くの専門家がこれを米国最大の健康問題と位置付けています。その原因として、保存料を多く含む加工食品が食欲を刺激するとする説がありますが、特に注目すべきは旨味調味料であるグルタミン酸ナトリウム(MSG)です。
証拠
MSGは保存料と間違われがちですが、実際はほぼすべての加工食品に使用される風味添加物です。研究では、MSGが脳に有害で肥満と関連する可能性が示唆されています。ノースカロライナ大学(UNC)の研究者は、同じ運動量とカロリー摂取でも、MSGを大量に摂取する人は肥満になるリスクが高いことを報告しています。
実験結果
実験では、ラットにMSGを注射したところ、膵臓のインスリン産生が3倍に増加し、2型糖尿病を伴う肥満ラットができました。また、マドリッドのコンプルトゥエンセ大学の研究では、大量のMSG投与でラットの食欲が40%増加し、著しい体重増加が観察されました。これらは肥満流行とMSG摂取の関係を示す証拠です。
反論
しかし、UNCの研究は批判も受けています。中国で5年間行われた大規模調査では、MSG摂取量が2.9〜9倍多い人でも体重増加は見られませんでした。英国栄養学ジャーナルに掲載されたこの研究は、「他の食品や食事パターンを考慮すれば、MSG摂取と体重増加の間に関連はない」と結論付けています。
考慮すべき点
MSGが肥満に直接影響するかは議論が続きますが、MSGや保存料が多く含まれる加工・包装食品は、脂肪・塩分・カロリーが高い傾向にあります。こうした食品を頻繁に摂取すれば、過剰な体重増加は避けられません。実際、最新の研究では、過食が肥満の主因であり、運動不足だけが原因ではないことが示されています。
選択肢
医師は、体重管理の基本は「健康的な食事選択とカロリー管理」だと指摘します。包装食品や加工食品を避け、脂肪分の多いファストフードの頻度を減らし、低脂肪・新鮮な食材を中心に食べることで、体重増加を防げます。自分に必要なカロリー、炭水化物、脂質、糖質の目安は、専門家に相談して決めましょう。
注意事項
MSGは興奮毒性を持ち、脳活動を過剰に刺激することで、長期的にはアルツハイマー病やパーキンソン病のリスクを高める可能性があります。短期的な副作用としては、発汗、頭痛、口周辺のしびれやチクチク感、心拍数増加、胸痛、息切れなどが報告されています。
