HCG注射による減量方法と注意点
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)は妊娠中の女性に自然に分泌されるホルモンで、栄養素の代謝を助ける働きがあります。近年、HCG注射を利用した減量法が注目され、男性・女性問わず「短期間で大量に体重を落とせる」と主張されています。米国では処方箋がない限り入手できないため、医師や減量専門クリニックでの相談が必須です。
歴史
1960年代初頭、アルバート・T・シメオンズ博士は、HCG注射が食欲抑制効果を持ち、極低カロリー食と組み合わせることで減量が可能と提唱しました。1975年に米国食品医薬品局(FDA)は、HCGは体重減少を証明した薬ではない旨の警告ラベルを義務付けました。その後、使用は一時低迷しましたが、2007年にケビン・トルドー氏が著書で再び推奨したことにより再燃しました。
減量プランの内容
HCGダイエットでは、1日最大500kcalに制限した食事を行います。摂取できるのは低脂肪のたんぱく質と一部の野菜・果物のみで、炭水化物、砂糖、脂質は原則禁止です。ただし、コーヒーやお茶は無制限に飲んでも構いません。Weight Loss Guideによれば、1日あたり1~2ポンド(約0.5~0.9kg)の減量が期待できるとされています。
投与方法の種類
最も一般的なのは注射です。筋肉内注射(大腿部や臀部)と皮下注射(腹部の脂肪層)があり、どちらも医療機関で実施されます。針が苦手な方には、舌下投与用の液体や、オンラインで販売されているホメオパシーHCG(HHCG)ドロップも提供されていますが、効果は個人差が大きく、必ず認定クリニックで相談してください。
プログラム期間
シメオンズ博士は、26日と43日の2つのプログラムを提案しています。開始後最初の2日は脂肪分の多い食事を自由に摂取しながらHCGを投与し、以降は極低カロリー食に切り替えてホルモンを継続投与します。最終の3日間はHCG投与を中止し、低カロリー食だけを続けて体内からホルモンを排出させます。26日未満での中止は可能ですが、43日を超える長期使用は推奨されません。
注意点・リスク
開始前に必ず主治医と相談し、他の薬剤との相互作用や既往症への影響を確認してください。注射は資格を有する医療従事者に実施させ、自己投与は避けましょう。2024年現在、FDAはHCGダイエットを正式な減量法として認めていません。
