トランス脂肪は米国や世界で肥満増加の主要因となっており、揚げ物やファストフードに多く含まれます。1日の摂取エネルギーの2%(約5g)を超えると、さまざまな健康リスクが高まります。
冠動脈性心疾患
トランス脂肪を過剰に摂取すると、心臓病のリスクが大幅に上昇します。2006年にNew England Journal of Medicineが発表した研究によると、トランス脂肪の摂取カロリーが2%増えるごとに心臓病リスクがほぼ2倍になることが示されました。同じリスク上昇を飽和脂肪で得るには、摂取量を15%増やす必要があります。
コレステロールの増加
トランス脂肪はLDL(悪玉)コレステロールを上昇させるだけでなく、HDL(善玉)コレステロールを低下させます。その結果、LDL/HDL比が危険なレベルに達し、動脈硬化のリスクが高まります。
C反応性タンパク質(CRP)の上昇
炎症の指標であるC反応性タンパク質は、トランス脂肪の大量摂取により著しく増加します。Journal of Nutritionの研究では、トランス脂肪を多く摂取した群はCRP値が推奨量以下の群に比べ73%高いことが報告されています。CRPが長期間高い状態が続くと、重篤な内部疾患や死亡リスクが増大します。
2型糖尿病リスクの上昇
トランス脂肪の過剰摂取はインスリン分泌不足を招きやすく、結果として血糖値が上昇しやすくなります。脂肪と糖分の過剰摂取は2型糖尿病の発症リスクを高めます。
注意喚起
- 1日のトランス脂肪摂取は総カロリーの2%以下(約5g)を目安にしましょう。
- 既に高摂取していると感じたら、医師に相談し、健康チェックを受けてください。
- 食品を購入する際は、ラベルに「トランス脂肪」や「部分水素添加油」の記載がないか必ず確認しましょう。
