過食(過食症)を止めるための薬と対策
食べ過ぎてしまうことは誰にでも起こり得ますが、常に止められない衝動に駆られる場合は過食症( binge eating disorder )の可能性があります。過食症はストレスや感情のコントロールに食べ物を利用するため、体調だけでなく精神面にも大きな負担を与えます。適切な薬物療法とサポートを組み合わせることで、過食の習慣は改善できます。
定義
過食症は、大量の食べ物を止められない衝動が繰り返し起こる障害です。1回の過食エピソードは約2時間続くことが多いですが、時には一日中続くこともあります。空腹感がなくても食べ続け、満腹になっても止められません。食事のペースが速く、無意識に大量に摂取してしまうのが特徴です。
症状
過食者は食べる姿を恥ずかしく思い、他人に見られないように隠れて食べることが多いです。体重は過度に増えることもあれば、平均的なままの場合もあります。主な症状は以下の通りです。
- 食べるのを止められない、または食べたものをコントロールできない
- 短時間で大量の食べ物を摂取する
- 満腹でも食べ続ける
- 食べ物を隠して後で一人で食べる
- 他人の前では普通に食べ、1人になると過食に走る
- 食事の時間を決めず、一日中食べ続ける
感情的影響
過食は感情の揺れを伴います。食べることでストレスを緩和しようとする一方、過食後には罪悪感や恥ずかしさ、自己嫌悪、うつ状態に陥ることがあります。また、満足感が得られず、常に体重や食べた量に執着する傾向があります。
身体的影響
過食は肥満につながりやすく、肥満はさまざまな健康リスクを高めます。主な身体的合併症は以下の通りです。
- 2型糖尿病
- 胆嚢疾患
- 高コレステロール血症・高血圧
- 心臓病
- 特定のがん
- 変形性関節症・筋・関節痛
- 消化器系の不調
- 睡眠時無呼吸症候群
薬物療法
過食症の治療には、以下のような薬が有効とされています。
- 抗うつ薬:特に神経性大食症(bulimia)と併存する場合に過食頻度を減少させますが、再発率は高いため心理療法と併用が推奨されます。
- 食欲抑制薬(例:メリディア):過食エピソードの回数を減らし、体重減少にも寄与します。
- 抗痙攣薬トピラマ(Topamax):過食抑制と体重減少効果がありますが、疲労感・めまい・灼熱感などの副作用があります。
多くの医師は、薬物療法と認知行動療法などの心理的サポートを組み合わせることで、健康的な体重管理と生活習慣の改善を目指すことを勧めています。
