減量手術の概要と適応基準
減量手術の対象者
一般的に、BMI(体格指数)が40以上の方は「極度肥満」とみなされ、減量手術の対象となります。BMIが35.5〜39.9の方でも、高血圧や糖尿病など体重に起因する合併症がある場合は手術が検討されます(メイヨークリニックの基準)。
手術の種類
医師は患者の状態に応じて、以下のような手術法を提案します。
- ラップバンド(調整可能胃バンド): 胃を上下に分け、バンドで狭めることで食事量を制限します。
- 垂直バンド胃形成術(胃ステープリング): 胃を二部に分割し、上部を小さくして摂取量を減らします。
- スリーブ胃切除術: 胃の大部分を切除し、細長いチューブ状にします。
- 胆膵分流術+デュオデナルスイッチ: 脂肪吸収を大幅に抑える高度な手術です。
- ルーイ・イエイ・Y型バイパス: 小腸を再配列し、食物の通過経路を短くします。
手術後の結果
2008年12月に『International Journal of Obesity』が発表した研究によると、手術を受けたグループと運動で減量を目指したグループは、12か月後に同程度の体重回復を示しました。手術群の1日あたりのカロリー摂取は約1,460kcal、運動群は約1,407kcalでした。大きな違いは脂質の割合で、手術群は総カロリーの37%を脂質から、運動群は27.6%でした。
