フェンフェン(フェンフラミン+フェンテルミン)に関する情報
フェンフラミン (Fenfluramine)
フェンフラミンは体内のセロトニン放出を促進し、満足感を高める作用があります。1973年に米国で販売が開始されましたが、気分変動や眠気といった副作用が問題となり、広く普及しませんでした。さらに、フェンフェンの主要な重篤な副作用として、原発性肺動脈性肺高血圧症(PPH)が報告されています。PPHには根本的な治療法はなく、命に関わる可能性があります。
原発性肺動脈性肺高血圧症 (PPH)
PPH は肺動脈の血圧が危険なほど上昇し、血流抵抗が増大、心臓右室の拡大、血管壁の肥厚を伴う肺疾患です。主な症状は胸痛、呼吸困難、失神、異常な疲労、脚のむくみなどです。診断は心エコー検査(超音波心臓検査)で行われます。
フェンテルミン (Phentermine)
フェンテルミンは食欲抑制作用を持つ覚醒剤で、減量目的で現在も処方されています。フェンフラミンと併用すると PPH のリスクが高まるため、同時使用は禁じられています。依存性があるため、減薬は徐々に行う必要があります。主な副作用は不安・緊張、不眠、口の渇き、頭痛、震え、めまい、便秘または下痢、かゆみなどです。
発症までの経過
PPH はフェンフェンの服用を中止した後でも、数年から10年以上の潜伏期間を経て発症することがあります。原因は過剰なセロトニンが血管平滑筋に作用し、肺動脈の収縮と壁肥厚を引き起こすことにあります。
集団訴訟と和解
米国食品医薬品局(FDA)がフェンフェンを回収した後、製造元である American Home Products が過失責任を問われる集団訴訟が提起されました。結果として同社は和解金を設け、2003 年までに約37,000 件の重篤な症例が処理されました。しかし、潜伏期間の長さから現在も新たに PPH や心血管系の合併症が診断されるケースがあります。
