海藻で代謝を上げて体重を減らす方法

褐色海藻の成分が脂肪燃焼を促進

2006年に米国化学会の年次総会で、宮下和夫博士らの研究結果が発表されました。北海道大学の研究チームは、褐色海藻から抽出したフコキサンチンという濃縮物をラットに投与し、脂肪代謝に関わるタンパク質UCP1の産生が増加することを確認しました。その結果、肥満ラットは体重の5~10%が減少しました。フコキサンチンは白色脂肪組織を中心に脂肪酸を酸化させ、エネルギーを熱に変換する働きがあります。

このことから、褐色海藻(昆布やわさびの原料)をサプリメント化すれば、特に内臓周りの腹部脂肪を減らす効果が期待できると考えられています。

ヒト用の抗肥満薬が間近に

宮下博士は、食事だけで十分なフコキサンチンを摂取するのは現実的でないと指摘しています。しかし、濃縮された形で製剤化すれば、体重減少に必要な量を簡単に摂取できるようになると予想されています。博士は「2021年頃に、褐色海藻由来の抗肥満薬が市販される見込みだ」と述べています(※当初は2011年という予測でしたが、研究は継続中です)。

海藻が今すぐ体重減少に役立つ理由

褐色・紅色・緑色の海藻はヨウ素を豊富に含み、甲状腺機能をサポートします。甲状腺が正常に働くことで基礎代謝が維持され、脂肪の蓄積が抑制されます。ヨウ素の吸収率は低いため、ビタミンAと併せて摂取すると吸収が高まります。

海藻は栄養素の宝庫

海藻はカルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、ヨウ素、鉄、亜鉛など、食事からは十分に摂取しにくいミネラルをバランスよく含んでいます。さらに、βカロテンとしてのビタミンA、ビタミンB1・B2・B6、ナイアシン、ビタミンC、パントテン酸、葉酸、微量のビタミンB12まで、陸上野菜では得にくい栄養素が豊富です。

ただし、海藻はナトリウムが多く含まれるため、血圧が高い方は医師に相談のうえ摂取量を調整してください。

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