減量と腎臓結石のリスクと対策
米国国立衛生研究所(NIH)によると、約1億3360万人が肥満または過体重と推定されています。多くの人はバランスの取れた食事と定期的な運動で体重を減らすことができますが、重度の肥満者は減量手術を選択することが多いです。減量手術は食事摂取量を減らすことで体重減少を助けますが、手術後に腎臓結石ができるリスクが報告されています。
腎臓結石ができるメカニズム
腎臓結石は、腎臓内でミネラルが結晶化してできる痛みを伴う疾患です。特に、オキサレートが過剰になると結石形成が促進されます。ジョンズ・ホプキンス大学の研究では、胃バイパス手術を受けた患者の腎臓結石リスクが高まることが示されました。保険データから、手術を受けた4,639人と、年齢・性別・BMIが類似する手術未受診の4,639人を比較した結果、手術群の8%が結石を発症したのに対し、対照群は5%でした。
胃バイパス手術後は、体重が急激に減少し、カルシウムとオキサレートのバランスが乱れます。本来はカルシウムがオキサレートを結合して体外へ排出されますが、ミネラル調整機能が低下することで、過剰なオキサレートとカルシウムが結石を形成します。
治療オプション
腎臓結石は痛みを伴いますが、症状や結石の大きさに応じた治療法があります。軽度の場合は大量の水分摂取で自然排出を促すことが推奨されます(メイヨークリニック)。重症例では、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)が主に選択され、衝撃波で結石を砕き自然排出を促します。
ESWLで除去できない大きな結石の場合は、経皮的腎石除去術(PCNL)による外科的除去が必要になることがあります。いずれの治療を受けるにしても、まずは主治医と相談し、結石の状態や全身状態を評価してもらうことが重要です。
