フェニルアラニンと体重減少の関係
化学的特徴
メリーランド大学医学センターによると、フェニルアラニンは L、D、DL の3形態がある。L-フェニルアラニンは食品中のタンパク質から体内で分解されて得られ、D-フェニルアラニンは自然界に存在せず、実験室で合成される。DL-フェニルアラニンは L と D の混合物である。これらすべてはドーパミンや甲状腺ホルモンなどの重要な物質の合成に利用される。フェニルアラニンが不足すると、抑うつ感、エネルギー低下、記憶障害、満腹感の欠如による過食が起こりやすくなる。
フェニルアラニンと体重減少
フェニルアラニンは食欲抑制作用と覚醒作用を持ち、過食を防ぐのに役立つ。牛乳、卵、バナナなどフェニルアラニンを含む食品を摂取すると、満腹感が得られやすくなる。これは腸内でコレシストカイニン(CCK)の分泌が促進され、少量の食事でも脳に「満腹」の信号が送られるためである。多くのダイエットにとって食欲コントロールは成功の鍵であり、L-フェニルアラニンやDL-フェニルアラニンのサプリメントも同様のメカニズムで食欲を抑えることができる。
サプリメントの活用法
食品から十分なフェニルアラニンを摂取しようとすると、結果的に余分なカロリーを摂り過ぎる恐れがある。そのためサプリメントを利用する場合は、まず医師に相談し適切な用量を確認することが重要だ。SmartPublications.com の情報によれば、食事前にサプリメントを摂取すると食欲が抑えられ、少量の食事でも満足感が得られるという。さらに、L-およびDL-フェニルアラニンはうつ症状の緩和、パーキンソン病の症状軽減、白斑(白癬)治療にも利用されている。
推奨摂取量
フェニルアラニンの推奨1日摂取量(RDA)は、体重1ポンド(約0.45kg)あたり15mgである。例えば体重150ポンド(約68kg)の成人は1日あたり約2,250mgが目安となる。RDA には、フェニルアラニンから体内で合成されるチロシンも含まれる。通常の食事で十分な量は摂取できているが、カロリー制限や食欲抑制を目的としてサプリメントで補うことも可能だ。
禁忌・注意事項
フェニルアラニンは、フェニルケトン尿症(PKU)という先天性代謝異常を持つ人では代謝できず、摂取を制限すべきである。妊婦、高血圧の人、パニック障害を抱える人もサプリメントは避けた方が良い。また、MAOI系抗うつ薬を服用中の場合、フェニルアラニンは血圧を上昇させる可能性があるため注意が必要だ。
