減量のための成長ホルモン療法
成長ホルモンは脳底部の下垂体で分泌されるホルモンで、子どもの成長を促すだけでなく、生涯にわたり臓器や組織の機能維持に重要な役割を果たします。加齢とともに自然分泌量は減少し、代謝が低下して体重が増えやすくなります。合成成長ホルモン(HGH)は、体重管理や肥満改善に有効であることが報告されています。
研究と結果
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米国ミズーリ州セントルイス大学医学部内分泌学部門のStewart Albert医師は、2003年に開催された第85回内分泌学会年次総会で、低用量組換えヒト成長ホルモン(rHGH)が生活習慣改善と併用されると、肥満患者の腹部脂肪が減少し、筋肉量は維持されることを報告しました。また、食欲抑制、エネルギー増加、LDLコレステロールが19%低下する効果も確認されています。
投与量と期間
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『肥満ハンドブック(第3版)』によれば、肥満者は非肥満者に比べ成長ホルモンの分泌が少ないとされています。GHはアミノ酸ペプチドで、代謝を活性化し、脂肪分解(リポリシス)を促進、エネルギー産生を高めます。5 mg/日を5〜39週投与すると、脂肪酸酸化が進み、内臓脂肪が減少すると報告されています。
入手方法と注意点
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合成成長ホルモン(HGH)は注射薬としてのみ入手可能で、医師の処方が必要です。主な適応は骨密度の向上、筋肉量増加、体脂肪減少、運動耐性向上です。HIV/AIDS患者の筋肉減少改善にも用いられます。副作用として、四肢のむくみ、関節痛、筋肉痛、男性の乳房肥大(女性化乳房)などが報告されており、長期使用は心血管疾患や糖尿病のリスク増加も指摘されています。効果を最大化するには、定期的な運動とバランスの取れた食事が不可欠です。
