ミリアム病院の減量プログラム
米国で肥満が増加し、体重管理が重要課題となる中、自己流のダイエットや運動だけでは十分でない人が増えています。ローディアイランド州プロビデンスにあるミリアム病院は、特に重度肥満の患者に対し、個別にカスタマイズされた減量支援で高い評価を得ています。
ミリアムアプローチ
ミリアム病院は、体重が標準より上回っているすべての患者を対象にしていますが、特に肥満患者に対しては手厚いサポートを提供します。減量は多職種チームが連携して行うインターディシプリナリー(学際的)なアプローチが特徴です。医師、運動生理学者、心理士、管理栄養士、ソーシャルワーカーが患者の生活全体を総合的に評価し、食事・運動の動機付けや必要性、効果的なエクササイズプラン、栄養バランス、さらには患者が暮らす環境での体重維持方法まで検討します。
患者は個別の食事・運動プログラムに加えて、16〜28週間にわたる週1回のグループセッションにも参加します。ここでは食べ物や自分の体への向き合い方、生活戦略を見直すことに重点を置き、体重に影響を与える心理的・臨床的課題にも取り組みます。
競争による減量(The Biggest Loser)
ミリアム病院は、減量の刺激として競争の効果を検証しました。2007年に実施された「Shape Up Rhode Island」プログラムでは、4,717人を4チームに分け、12週間でどのチームが最も体重を減らせるかを競いました。参加者の約70%が最後まで継続し、身体活動が活発なチームほど減量効果が高いことが確認されました。テレビ番組『The Biggest Loser」のような競争形式は、減量意欲を高める有効な手段であると結論付けられました。
このように、グループでの参加と競争要素はミリアム病院の減量治療に組み込まれています。
体重管理・糖尿病研究センター
ミリアム病院は、ブラウン大学医学部と提携し、体重管理・糖尿病研究センターの臨床拠点として機能しています。研究テーマは、思春期・小児の体重管理、妊娠期・産後の体重調整、家族の食事が子どもの体重に与える影響、毒性環境下での痩せ方、体重再増加防止策など多岐にわたります。
センターで得られた最新の研究成果は、ミリアム病院の臨床プログラムに反映され、エビデンスに基づく減量支援が実践されています。
