胃バイパス手術の副作用とリスク
胃バイパス手術(旧称:胃ステープル)は、肥満度が極めて高い人に対して行われる外科手術で、胃の一部を切除し小さな袋(胃ポーチ)を作り、小腸をその袋に直接つなぎます。この手術には様々な副作用があります。
ダンピング症候群
食事が未消化のまま小腸へ急速に流れ込むことで、嘔吐、吐き気、めまい、発汗、下痢などの症状が起こります。特に脂肪分や甘いものを摂取した後に顕著です。
血栓症
手術後、特に極度の肥満患者では下肢の血流が低下し、血栓ができやすくなります。術中に圧迫ストッキングやマッサージ装置を使用し、術後は早期歩行を促すことでリスクを減らします。
吻合部漏れ
胃と小腸をつなぐ部分の縫合が不完全になると、内容物が漏れ出し感染を引き起こすことがあります。軽度なら抗生物質で治療できますが、重度の場合は緊急手術が必要です。
栄養障害
胃容量が極端に小さくなるため、一度に摂取できる食事量が限られ、ビタミンB12やビタミンD、鉄分などの欠乏が起こりやすくなります。貧血や骨密度低下を防ぐため、サプリメントや児童用ビタミンの摂取が推奨されます。
死亡リスク
胃バイパス手術は高度な手術であり、死亡率は約0.5%(200例に1例)と報告されています。死亡の原因は手術自体だけでなく、麻酔合併症、既存の健康状態、手術中の合併症や患者の年齢など多岐にわたります。手術前に必ず医師とリスクを十分に相談してください。
