望ましくない体重減少の原因
がん
体重減少と倦怠感はがんの最も一般的な症状で、しばしば初期に現れます。食欲不振や栄養吸収不良、さらにはカヘキシア(筋肉と脂肪が急速に失われる状態)といった要因が関与します。特に肺がん、胃がん、膵臓がんで顕著です。
ストレス・うつ病
高ストレスやうつ状態は体重増加と結びつくイメージがありますが、逆に食欲低下や活動意欲の減退により急激な体重減少を招くことがあります。抗うつ薬の中には体重減少を副作用とするもの(例:エフェクサー、ウェルブトリン)もあります。摂食障害などの心理的問題も、意識的でなくても体重減少を引き起こします。
胃腸炎(胃腸感染症)
ウイルスや寄生虫による腸の炎症は、吸収不良だけでなく嘔吐・下痢・悪心を伴い、摂取する食事量と質を大幅に低下させます。多くの場合は自然に回復しますが、過敏性腸症候群などの二次的疾患を引き起こすこともあります。脱水と体重減少はほぼ必ず起こります。
高齢者の体重減少
加齢に伴う筋肉量の減少、歯や咀嚼機能の低下、うつ状態などが原因で、食事摂取が減少しやすくなります。また、基礎代謝が低下しエネルギー必要量が減るため、短期間での急激な体重減少は基礎疾患のサインとなります。
甲状腺機能異常
甲状腺が過活動(バセドウ病)になると、代謝が亢進し体重が減少します。心拍数増加、疲労感、神経過敏なども併発します。血液検査でT4値の上昇が確認でき、治療には薬物療法や放射性ヨウ素が用いられますが、再燃や治療後の甲状腺機能低下(体重増加)も起こり得ます。
