アトキンスダイエットと消化可能な炭水化物
違いの理解
食物繊維は「消化不可能」な炭水化物に分類されます。腸内を通過しますが、糖質やデンプンと違いカロリーを供給しません。繊維は一部が分解されるものと、ほぼそのまま通過するものがありますが、いずれも血糖に変換されず、エネルギー源にはなりません。繊維の主な役割は腸内の食物と老廃物の搬送です。
計算方法
栄養成分表示の「総炭水化物」には糖質、デンプン、食物繊維がすべて含まれます。総炭水化物から食物繊維の量を引くと、消化可能炭水化物(正味炭水化物)になります。例として、食パン1枚の総炭水化物が14g、食物繊維が2gの場合、消化可能炭水化物は12gです。
摂取可能量
アトキンスダイエットの初期段階(インダクション)では、1日あたりの消化可能炭水化物は20g以下に抑え、最低でも12gは摂取します。第2フェーズ(コンティニュエーション)では、体重が減少し続ける限り、週に約5gずつ増やすことができます。第3フェーズ(プレ・マチュレーション)でも同様に5gずつ増やしますが、体重が停滞した場合は1日10g減らし、再び減少が見られるまで調整します。最終フェーズ(マチュレーション)には明確な上限はなく、体重管理ができていれば炭水化物を自由に加えて構いません。
一般的な食事との比較
低炭水化物食でない場合、総エネルギーの45〜65%(約180〜260g)が消化可能炭水化物(デンプン・糖質)から来ます。食物繊維は1,000kcalあたり14gが目安とされ、たとえば1,600kcalの食事では、炭水化物から720〜1,040kcal(180〜260g)と、食物繊維22.5gを摂取します。一方、アトキンスダイエットでは総カロリーの約10%、場合によってはそれ以下が消化可能炭水化物で、食物繊維の摂取基準は設けられていません。そのため、必要な繊維が不足しがちです。
