旧石器時代の食事の種類と特徴
概要
旧石器時代(約250万年前~1万年前)に人類が利用できたと考えられる食材を中心にした食事は、近年「パレオダイエット」や「ハンター・ギャザーダイエット」と呼ばれています。加工食品中心の現代食が肥満や糖尿病、心血管疾患を招くと主張する人々が、自然に近い食材を摂取することを提唱しています。
歴史
石器が初めて使用された約250万年前から農耕が始まる約1万年前までが旧石器時代です。この期間は狩猟・採集によって獲得した動植物が主な食料源でした。
タンパク質
総エネルギーの約25~30%をタンパク質が占め、主に魚や脂肪の少ない肉から得られます。現代の食事は10~15%程度のタンパク質で、脂肪分の多い肉や乳製品、豆類、穀物が中心です。パレオダイエットでは、できるだけ自然に近い家禽や肉、草で育てた肉、エルクやカモ、ガチョウなどの野生肉、または野生で捕れた魚介類を選びます。加熱処理された卵も推奨されます。
炭水化物と微量栄養素
炭水化物は主に低GIの野菜と果物から摂取し、食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富です。旧石器時代の食事では総エネルギーの30~35%が野菜・果物から供給されました。一方、現代北米の食事は炭水化物が50~60%を占め、穀物や精製糖が中心です。そのため、旧石器時代の食事は抗酸化物質やビタミン・ミネラルの摂取量が現代の約3倍とされています。
ナッツ・種子
現代のパレオダイエットでは、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、マカダミアナッツ、ピーカン、ピスタチオ、クルミなど多様なナッツが取り入れられます。種子はごま、ひまわり、かぼちゃの種などが推奨されます。
脂質
脂質は総エネルギーの35~40%を占め、主に多価不飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸です。オメガ3系脂肪酸を豊富に含む魚、ナッツ、野生動物の脂肪が主要な供給源です。現代の食事でも脂質比率は同程度ですが、主に乳製品や加工食品に含まれる飽和脂肪酸やトランス脂肪酸が中心です。
