神経系への影響
炭水化物は筋肉だけでなく脳の機能にも不可欠です。2003年に医師委員会(PCRM)が実施した調査では、低炭水化物や無炭水化物ダイエットを行っている参加者の29%が集中力の低下や「頭がぼんやりする」感覚を訴えました。1日40g未満の炭水化物摂取は脳のグルコース不足を招き、めまいや注意散漫といった症状を引き起こします。これらは運転や機械操作、重要な判断を行う際に危険です。
腎臓障害と痛風
炭水化物を減らしタンパク質中心の食事に切り替えると、腎機能低下のリスクが高まります。PCRMの調査では、炭水化物制限食を続けた参加者の19%が何らかの腎臓問題を報告し、89%が腎機能低下、10%が腎結石を経験しました。米国家族医師会は、高タンパク食が腎臓でのカルシウム再吸収を抑制し、結石形成を促すと指摘しています。
また、タンパク質の過剰摂取は尿酸の結晶を関節液に蓄積させ、痛風を引き起こすことがあります。調査参加者の5%が痛風様症状を訴えており、激しい痛みと機能障害をもたらします。
心血管疾患のリスク
米国心臓協会(AHA)は、減量目的での無炭水化物・低炭水化物食は必須ビタミン・ミネラルの摂取不足を招き、がん・心臓病・糖尿病のリスクを高めると警告しています。植物性の健康的な炭水化物を減らすと、動物性タンパク質の比率が上がり、血中コレステロールが上昇しやすくなるため、心血管疾患の危険性が増大します。
