腹腔内・腸間膜脂肪(内臓脂肪)とは何か

腹腔内・腸間膜脂肪(別名:内臓脂肪)は、腹腔内に蓄積し、胃・腸・肝臓・腎臓などの臓器を取り巻く脂肪です。皮下脂肪が皮膚のすぐ下にあるのに対し、内臓脂肪は臓器の深部に位置します。

主にトリグリセリドを蓄える脂肪細胞から構成され、過剰に蓄積すると「腹部肥満」と呼ばれ、さまざまな健康リスクと関連します。

内臓脂肪に関する主なポイント

1. 健康リスク

・過剰な内臓脂肪は、インスリン抵抗性、2型糖尿病、高血圧、脂質異常などの代謝性疾患のリスクを高めます。

・慢性炎症を引き起こし、様々な疾患の土台となります。

・「中心型」脂肪分布(ウエスト周辺)は、臀部や大腿部に蓄える「末梢型」よりも有害とされています。

2. 内臓脂肪と皮下脂肪の違い

内臓脂肪は腹腔深部に、皮下脂肪は皮膚すぐ下に存在します。内臓脂肪は代謝的に活発で、ホルモンバランスや肝機能、炎症に影響を与える物質を多く分泌します。

3. ホルモンとシグナル分子

内臓脂肪はレプチン、アディポネクチン、レジスチン、炎症性マーカーなどを放出し、代謝プロセスを調節します。

4. インスリン抵抗性

過剰な内臓脂肪はインスリンへの感受性を低下させ、血糖代謝を乱し、血糖値上昇につながります。

5. 心血管リスク

内臓脂肪が多いと、心疾患、脳卒中、その他の心血管合併症のリスクが高まります。

6. メタボリックシンドローム

内臓脂肪は、腹部肥満・高血圧・高血糖・異常脂質・インスリン抵抗性という5つの要因が同時に現れるメタボリックシンドロームの中心的要因です。

7. 測定方法

CTやMRIといった画像診断で正確に測定できます。簡易的にはウエスト周囲径が中心部脂肪の目安となります。

8. 生活習慣の重要性

バランスの取れた食事、定期的な運動、健康的な生活習慣は内臓脂肪の管理と健康リスク低減に不可欠です。

9. 運動のポイント

有酸素運動、筋力トレーニング、インターバルトレーニングは内臓脂肪減少に効果的です。コアトレーニングで腹筋を鍛えると、見た目の改善にもつながります。

10. 食事の工夫

添加糖や加工食品の摂取を控え、飽和脂肪酸・トランス脂肪酸を制限します。野菜・果物・全粒穀物・低脂肪タンパク質・オメガ3系脂肪酸を積極的に取り入れると、体重減少と内臓脂肪の減少が期待できます。

医師や管理栄養士、運動指導者と相談し、個別に合わせたプランを作成することが、内臓脂肪の効果的なコントロールと健康増進につながります。

低脂肪食 - 関連記事