臨床的栄養不良におけるBMIの活用
BMIの基本
BMIは身長と体重から算出される指標です。筋肉は脂肪より重いため、筋肉質な人は実際の体脂肪が少なくても「過体重」になることがあります。逆に、BMIが低くても体脂肪が多い場合もありますが、一般的には筋肉量が少ない傾向があります。低体重は肥満と同様に健康リスクを伴うため、医師は体重増加の必要性を評価する際にBMIを利用します。
BMIと栄養不良
英国国民保健サービス(NHS)によると、BMIが18.5未満は「低体重」とされ、20未満は栄養不良のリスクが高いとされています。BMIが低いほど栄養不良の可能性は高まりますが、BMIだけでは食事内容は判断できません。たとえば、ファストフード中心の食生活でも体重は増えても必要な栄養素が不足し、栄養不良になることがあります。したがって、栄養不良の評価にはBMIに加えて症状や食事の詳細が重要です。
臨床的栄養不良の症状
臨床的な栄養不良の主な症状は、エネルギー不足、気分の変動、常に寒さを感じる、過剰な体毛の増加、うつ状態、下痢、集中力低下、失神、心悸亢進などです。医師が栄養不良を疑う場合、食事内容の聞き取りや摂食障害の有無を確認します。低BMIでもバランスの取れた食事をしている場合は、甲状腺機能亢進症など他の原因が考えられます。
治療と対策
栄養不良の程度に応じて、栄養士と連携し健康的な食事計画を立てます。カロリー補助飲料やナッツ・魚介類などの高エネルギー食品でカロリーと微量栄養素を補給し、必要に応じてマルチビタミンを服用します。低体重の改善は急激に体重を増やすことが望ましいわけではなく、体重増加も減量と同様に、徐々に食事内容を改善しながら行うことが重要です。
