LOAELからNOAELを算出する方法
NOAEL(無有害作用レベル)とLOAEL(最低有害作用レベル)は、薬剤や化学物質、ビタミン、ミネラルなどが体に与える影響を評価する指標です。NOAELは有害な影響が観測されない最高濃度、LOAELは有害な影響が初めて観測される最低濃度を示します。これらは物質の有益性を評価するものではなく、安全に使用できる範囲を示すだけです。
NOAELとLOAELを算出する手順
-
実験的に正確な値を確定する:まず、NOAELとLOAELの正確な数値を実験で測定します。倫理的・実務的に不可能な場合もありますが、正確な値を得る唯一の方法です。偶然の過剰投与例から推定できることもありますが、意図的に用量を増やして有害作用を確認することは不適切です。
-
LOAELが未確定の場合の表記:大量投与しても有害作用が認められない物質は、LOAELを「0(未確定)」と記載します。例としてビタミンCは過剰分が尿中に排泄され、明確なLOAELが設定されていません。
-
経験的な簡易換算ルール:実験が不可能で、物質が合理的な範囲で毒性を示さない場合、次の2つの簡易法が使われます。まず、NOAELをLOAELの半分とみなす方法です。文献や表にこの換算例が掲載されていることがあります。
-
統計的手法による算出:用量を段階的に増やし、最初に有害反応が出た点をNOAELとします。その後、被験者の25%で有害反応が現れた用量をLOAELと定義します。
