デンプンとグリコーゲンの類似点と相違点

多糖類であるデンプンとグリコーゲンは、ブドウ糖などの単糖を多数結合した複雑な炭水化物です。植物は余剰エネルギーをデンプンとして、動物はグリコーゲンとして蓄え、必要に応じて単糖に分解して利用します。

グリコーゲン

動物がブドウ糖をグリコーゲンに変換する過程をグリコーゲン合成(グリコーゲノーゲシス)と言います。主に肝臓と筋肉に蓄えられ、肝臓では血糖値が低下した際にホルモン(グルカゴン)の指示でグリコーゲン分解(グリコーゲノリシス)され、ブドウ糖が放出されます。

デンプン

デンプンは光合成により植物が作り出すエネルギー貯蔵物です。天候変動に備えて一年中のエネルギー供給を保証する役割があります。デンプンは加水分解によりブドウ糖へ分解され、動物が行うデンプン分解と同様のプロセスです。デンプンには水に溶けにくい不溶性デンプンと、比較的水に溶ける可溶性デンプンの二種類があります。

デンプンとグリコーゲンの構造

両者はα‑1,4結合とα‑1,6結合を持つ点で共通していますが、構造には違いがあります。デンプンは直鎖状のアミロースと分岐状のアミロペクチンから成ります。アミロースはグリコーゲンには存在せず、デンプン特有です。一方、アミロペクチンはデンプンとグリコーゲンの両方に見られ、分岐の度合いがグリコーゲンの方が高く、より多くのブドウ糖が付加されています。

動物におけるデンプンの利用

人や動物が摂取する食物(小麦、米、トウモロコシ、オート麦、大麦など)にはデンプンが多く含まれます。摂取されたデンプンは消化酵素でブドウ糖に分解され、すぐにエネルギーとして使われます。余剰のブドウ糖はグリコーゲンに変換されて肝臓や筋肉に蓄えられます。人間はデンプンをそのまま体内に蓄えることはできません。

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