憩室炎の栄養管理と食事法
栄養による予防
憩室症自体は無症状であることが多いですが、医師は多くの場合、憩室炎の予防として食物繊維を多く含む食事を勧めます。ただし、食物繊維が憩室炎を完全に防ぐという証拠はありません。1日あたりの推奨食物繊維量を摂取することは健康に有益ですが、憩室炎の予防策としては必ずしも決定的ではありません。
以前はナッツや種子が憩室に詰まり炎症を引き起こすと考えられていましたが、現在の研究ではそのような関連は認められていません。したがって、ナッツや種子は食物繊維が豊富で、バランスの良い食事に取り入れて問題ありません。
軽症の場合の自宅療法
軽度の憩室炎であれば、透明な液体(スープやスポーツドリンクなど)と経口抗生物質で自宅療養が可能です。症状が改善しない、体温が37.8℃以上、激しい腹痛や水分摂取が困難な場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。医師は症状の重症度に応じた治療を指示します。
憩室炎の食事法(低残渣食)
症状緩和のためには、低残渣食(1日10g未満の食物繊維)を実施します。食物繊維が少ないことで腸内の内容量が減少し、憩室への刺激が軽減されます。
低残渣食で推奨される食品例:
- 白い精製パンやトースト
- プレーンシリアル(砂糖入りでないもの)
- フルーツ・野菜ジュース(繊維が除去されたもの)
- よく火を通した肉、魚、卵
避けるべき食品例:
- 全粒粉のパンや穀物
- 生の果物や乾燥果物
- ブロッコリー、カリフラワーなどの十字花科野菜(生または加熱が不十分なもの)
症状が落ち着いたら、徐々に食物繊維を再導入し、その際は水分摂取も増やすよう心がけてください。
注意点
低残渣食を長期間続ける場合は、マルチビタミンやミネラルサプリメントで栄養不足を補うことが望ましいです。
