レニン分泌を促す要因は何ですか?

レニンは腎臓で分泌されるペプチドホルモンで、レニン-アンジオテンシン系(RAS)を介して細胞外液量と細動脈血圧を調節します。ペプチドホルモンの分泌は体内の生理的シグナルにより厳密にコントロールされています。

血圧

血管壁に存在する圧受容体(バロレセプター)が血圧を感知し、血圧が低下すると腎臓にレニン分泌を指示します。これにより血液量が増加し、血圧が回復します。

ナトリウム濃度

遠位尿細管のマクラデンサ細胞は尿中のナトリウムイオン濃度をモニタリングしています。ナトリウム濃度が低下すると血漿浸透圧が下がり、体液量が減少します。この情報を受け取ったマクラデンサは腎臓にレニン放出を促し、血液量と血圧を回復させます。

交感神経系

ストレス時に活性化する交感神経系は、心拍数上昇、瞳孔拡大、血圧上昇などの「闘争・逃走」反応を引き起こします。血圧上昇の一因として、交感神経は腎臓にレニン分泌を促すシグナルを送ります。

RASにおけるレニンの役割

腎臓から放出されたレニンは血漿中のアンジオテンシノーゲンをアンジオテンシンIに変換します。続いてアンジオテンシン変換酵素(ACE)によりアンジオテンシンIIへと変換され、血管を収縮させて血圧を上げます。また、アンジオテンシンIIはアルドステロンの分泌を刺激し、ナトリウムと水の再吸収を促進して血液量を増大させます。

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