低タンパク質食事の真実とポイント

タンパク質は体の構成要素として水に次いで重要で、成長や組織の維持に欠かせません。タンパク質は22種類のアミノ酸からできており、そのうち14種類は体内で合成できますが、残りの8種類は必須アミノ酸として食事から摂取しなければなりません。肉・魚・卵・乳製品に含まれる完全タンパク質は全ての必須アミノ酸を備えています。一方、植物性食品にもタンパク質は含まれますが、必須アミノ酸のバランスが不十分なため「不完全タンパク質」と呼ばれます。

1. 1日のタンパク質必要量

必要量は年齢・性別・身体活動レベルによって異なります。米国農務省(USDA)は19歳以上の成人に対し、1日あたり5〜6.5オンス(約140〜185g)のタンパク質食品を推奨しています。体重132ポンド(約60kg)の40歳女性(座りがちな生活)では、1日あたり46g、すなわち体重1kgあたり0.8gのタンパク質が目安です。米国人の平均摂取量は1kg体重あたり1〜1.5g、世界保健機関(WHO)は0.45g/kgを推奨しています。肝臓や腎臓に疾患がある人は、タンパク質処理能力が低下するため低タンパク食が指示されることがあります。

タンパク質食品には肉、乳製品、豆類が含まれます。

2. 食事の分量に注意

USDAの食事ピラミッドでは、鶏胸肉の半分が約3オンスと示されていますが、実際の販売サイズは調理後で6〜8オンスになることが多いです。また、ハンバーガーのパティは3オンス相当とされていますが、外食での1個は約150〜225g(1/3〜1/2ポンド)です。朝食にヨーグルトや卵、昼食に七面鳥サンドイッチ、間食にピーナッツ一握りを加えると、31〜50歳の女性は1日のタンパク質上限の約3倍を摂取してしまうケースがあります。

タンパク質を過剰に摂取しやすいです。

3. タンパク質の過剰・不足がもたらす問題

過剰なタンパク質摂取は腎臓に負担をかけ、機能低下を招く恐れがあります。動物性タンパク質はカロリーと飽和脂肪が多く、体重やコレステロール管理が必要な人は過剰摂取で体重増加や血中コレステロール上昇につながります。T. Colin Campbell博士の研究では、動物性タンパク質の過剰摂取が特定のがんリスクを高め、尿中のカルシウム排泄を増やすことで骨粗鬆症のリスクも上がることが示されています。一方、タンパク質が不足すると栄養失調、筋肉量減少、感染症リスク増大、創傷治癒の遅延などが起こります。

4. 低タンパク食と腎臓病

慢性腎臓病の初期段階では、腎臓がタンパク質や窒素化合物を適切に処理できず、血中に尿素や窒素が蓄積しやすくなります。その結果、尿中にタンパク質が検出されます。腎臓への負担を軽減するため、総エネルギーの10〜15%、または1日あたり体重1kgあたり0.6〜0.8gのタンパク質摂取が推奨されます。高タンパク食品に多く含まれるリンも腎臓患者にとって問題となるため、医師や管理栄養士と相談し、個々に合った食事プランを作成することが重要です。

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