酸素水の真実

酸素を含むと謳われる水(酸素水)は、健康増進や運動能力向上、迅速な水分補給、さらには老化抑制まで様々な効果があると宣伝されています。しかし、複数の科学的研究はこれらの主張を裏付けていません。

誤解

「酸素水」という名称は大量の酸素が溶け込んでいるイメージを与えますが、実際には水に溶解できる酸素は極めて少量です。たとえ高圧下でも、ボトル1本に含まれる酸素は人が一回呼吸する量よりも少なく、開封と同時に大部分が大気中へ逃げてしまいます。

考慮すべき点

たとえ追加の酸素が水に含まれていても、消化管からは吸収されません。酸素は肺でしか取り込めず、仮に消化管から血流に入ったとしても、血液はすぐに肺へ運び戻すため、筋肉への供給は期待できません(ウィスコンシン大学の研究者らによる)。

研究結果

2003年に『米国医学会誌(JAMA)』に掲載された研究や、2002年にウィスコンシン大学が実施した実験など、複数の研究で酸素水を摂取した被験者と普通の水を飲んだ被験者の運動パフォーマンスに差は見られませんでした。これらの結果は、酸素水がパフォーマンスを向上させるという主張がマーケティング的なものであり、科学的根拠がないことを示しています。

したがって、酸素水が健康やスポーツに特別な効果をもたらすという期待は、現時点では科学的に裏付けられていません。

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