エピジェネティック・ダイエットとは
エピジェネティック・ダイエットとは
エピジェネティック・ダイエットは、栄養が遺伝子の発現にどのように影響するかを検証するアプローチです。食生活や生活習慣が、遺伝的に備わったがんや他の慢性疾患のリスクを「オン」または「オフ」にできると考えられています。この概念は現在、がん予防・治療だけでなく、加齢やさまざまな慢性疾患全般にも応用が期待されています。
主な研究例
ブロッコリーなど十字花科野菜の効果(オレゴン州立大学)
オレゴン州立大学のロッド・ダッシュウッド博士率いる研究チームは、ブロッコリーに含まれるスルフォラファンが大腸がんや前立腺がんのリスク遺伝子の活性化を抑制することを実験的に示しました。
妊娠中のエピジェネティック・ダイエット(ユタ大学)
ユタ大学の研究では、妊娠中のマウスにビタミン豊富な食事(サプリメント相当)を与えると、出生後の健康状態が大幅に改善されました。対照群はがんや糖尿病の発症リスクが高くなる一方で、サプリメント群は健康に育ちました。
その他の注目化合物:レスベラトロール
赤ワインに含まれるレスベラトロールも細胞の異常な挙動を抑える可能性が示唆されていますが、2020年時点では決定的なエビデンスはまだ得られていません。
まとめ
エピジェネティック・ダイエットは、栄養と遺伝子発現の関係を解明し、がんや慢性疾患の予防・治療に新たな道を提供する可能性があります。今後の研究で具体的な食事指針が明らかになることが期待されます。
